竹鶴さんこと、まっさんを観て思い出したこと

今、NHKでニッカ・ウィスキーの創始者のドラマ「まっさん」をやっている。

毎朝の楽しみで、除雪で見られないときは、録画して夜に見ている

そんなドラマ「まっさん」の中で、今、彼が作ったウィスキーが売れずに会社は在庫の山を抱え、社長であるサントリーの創業者との間で、意見の違いが確執を生もうとしているのだが、僕が食肉加工の会社へ就職して、ドイツでの修行を目指していた時に出会った、当時の会社の生産本部長から言われた言葉が思い出される。

本部長とは僕が就職して工場に赴任して半年後、ドイツから帰国されて出会った。

どういうわけか、かわいがられ色々と目をかけて頂いたりしたのだが、ある日こう言われた。

「岡、お前一生この会社にいる気はないだろう?、どうやって独立までこぎつけるつもりだ」と。

僕は「この会社で技術を身に付けながら、お金を貯めてドイツへ修行にいくつもりです」と答えたのだが、彼は「ドイツになど行く必要はない」と言われた。

言葉の真意を捉えかねていた僕に本部長がおっしゃった言葉が今の歩人の製造理念となっている。

食とは文化なんだ。他国の文化を日本に持ち帰り、我々の食文化にあてはめたところで、所詮は他国の食文化。

輸入の自由化が進めば、ドイツをはじめヨーロッパの食肉加工品が安価で輸入される時代が来る。

いいか、一週間毎日お茶漬け食っててもいいから、1週間に1度でいいから金のことを考えずにうまいものを食え。そして自分の舌を鍛えて、自分のうまいとみんなのうまいを近づけろ。それができたら自分がうまいと思うものをつくれ。そしたら、絶対売れる。今の時代、技術はどこに居ても身に着けることなんかできる。

色々な考えがあり、様々な製品があって当然で、どれを選ばれるかはお客様次第

だが、職人である以上、自分の納得できないものを作り続けるほど辛いことはないけれど、食べてくださる方に喜んで頂けないものなど作る価値はない。

海外渡航者や自称グルメといわれる方々がおいしいというものでなく、ふつうの家庭の食卓で、家族みんなにおいしいね、と言われるハム・ソーセージ・ペーコンを作り続ける職人で僕はいたい。

今の歩人の製品は、すべてオリジナル。

日本はおろか世界中どこにも同じものがないことを強みと感じている。

2016年、初心を忘れず、常識にとらわれず、工夫を凝らし、原料・副原料を吟味し、僕の家族に、歩人のスタッフに、そして全国の歩人のお得意様に笑顔を届けられるよう、改めて襟を正す思いで今朝のドラマを観た。




Calendar
<< October 2017 >>
SunMonTueWedThuFriSat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031
search this site.
archives
recent comment
others
admin