O157と牛と野菜

まず最初に断っておきたいのは、これから書き出すことは、私個人の考えで、間違いや思い違いがあるかもしれないということである。この問題に対し多くの方からのご意見を頂き、私が知らないこと、思いちがいをしていること、間違っていること、さらに違った方向からの見方をご教授頂ければ幸いである。冷静にこれからの子供たちのための食について考えてみたいとおもい、ノートに書き出せしてみた。

先月、食品業界を震撼させる事件が北海道で起こった。

みなさんも御存じだと思うが「白菜の浅漬けによる食中毒」である。

原因菌はO157、腸管出血性大腸菌という、大腸菌の中でもベロ毒素を産生する強い病原性のある菌である。

牛の生レバーで多数の死傷者を出した事件も記憶に新しいが、この菌の常在場所として牛の腸があげられる。

今回の浅漬けの場合、どうして牛と白菜?という結びつきにくい図式が不可思議であったのだが、この図式を解明する事件を先日、周囲で目にすることとなった。

近郊の畑に牛の未発酵の糞尿が多量に散布されていたのである。

収穫の終わった畑に、ここしばらく何やら異臭のするものが多量に散布され始めたのだが、これが牛の糞尿なのである。

有機農法全盛の昨今、化学肥料を敬遠して有機農法で育つ野菜を求める方が多くなったせいか、ここ数年増え続けているように思う。

では堆肥というものはいかなるものなのだろうか?

「そもそも堆肥というものは、動物の糞や麦わらや草を堆積し発酵させたもので、実に複雑なプロセスで作られる。

わらと草は牛糞を2メートほどの高さまでどんどん敷き詰めていき、水分が少ない場合はしっとりするまで水をまき湿らせる。すると糞の中の微生物がスターターとなり発酵が進み70度くらいまで温度が上がる第一段階の発酵となる。この熱の為、大腸菌を含め雑菌類が死滅する。ある程度発酵が終了し温度が下がると[切り返し]と呼ばれる、上と下、外と内を入れ替える作業にうつる。そうしてギュウギュウに踏み固め空気を抜き、嫌気性発酵を促す。この工程を数回繰り返すうちに発酵熱は次第に下がっていき、ワラや草の組織も次第に分解され土のようになっていく。そして夏場で半年、気温が下がってからだと1年くらい置いて、さらさらの土状になったものを官ら全堆肥として畑に施肥するのが本来の姿であり、こみの時点での完全堆肥は匂いすらしない」 ---やまけんの出張食い倒れ日記より

では、今盛んに周囲の畑で散布されているものは何なのか???

ただの産業廃棄物なのである。

我々、食品加工業者の中には無添加という多くの消費者の方が飛び付く言葉に頼る製造方法で利益を稼ごうとする輩が今だあちこちにいる。これと同じことが農作物でも有機農法という言葉で無責任に利益を上げようとする生産者がいるということだ。

自然派志向のみなさん!

当たり前に使っている、化学的に生み出されたものを使わないのは本当に安全な事なのか、よく考えて頂きたい。

僕はいつも思う。

当たり前に使われているものを、ひとつ減らすには、10の勉強と100の努力が必要と!

今、危険な農作物が真面目な農家の努力を台無しにして市場で出回ろうとしている。

.
Calendar
<< April 2017 >>
SunMonTueWedThuFriSat
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30
search this site.
archives
recent comment
others
admin